ご高齢の方の歯科治療で心がけていること
コンドウ歯科ではご高齢の方も多数ご来院いただいています。
ご高齢者に対しては、治療の姿勢に気をつけて、口の中に水が溜まると苦しさを感じる方については誤嚥のないように配慮しています。
基本的なこととして、院内に入られてから出ていかれるまでの間に段差につまずいて転倒するようなことがないように、安全確認には特に注意しており、車で来院された方は治療後に再び車に乗り込むまでしっかりと見届けるように心がけています。
それ以外にも、トイレが近い方や、強い冷房が苦手な方など、患者さま一人ひとりに合わせた心遣いを通して安心して治療を受けていただけるように努めています。
高齢者といっても、現在では昔と違って70代や80代の方の多くがお一人で元気に行動しており、体調に問題がなければ90歳でも問題なくインプラント治療も受けられています。
男性は80歳以上、女性は85歳以上になる頃からご家族の方が付き添って来院される場合が多くなりますが、ご家族の方が一緒でもできるだけご本人と直接お話をするようにしています。
ご本人が乗り気ではない治療を周囲が強引に進めるようなことのないように、ご本人のお気持ちを尊重して、できるだけご希望に沿った治療ができるように考慮しています。
ご高齢の方が陥りがちな歯のトラブルと対処法
若い頃に治した歯に問題が起きてくるのがこの時期です。多くの方が10~20代に歯を悪くして神経を取っており、その歯が60歳を過ぎてから割れたり折れたりして、抜かなくてはならないケースが増えてきます。そのため、当院でインプラント治療を受けた方はこの年代の方がもっとも多くなっています。
80歳を超えると、唾液の分泌が減ることによって急激にお口の中が簡単に虫歯ができやすい環境になります。また、手先の細かい動きが難しくなり、歯みがきをしっかりできなくなることも虫歯のリスクを高めます。
唾液を増やす手段としてマッサージなどもありますが、あまり知られていないことでは歯を治すことも一つの方法です。
片側ばかりで噛んでいてあごがずれてしまうと、全体的に自律神経のバランスが崩れて唾液が出なくなる方もいるため、まずはしっかりと噛める状態を作ることで、唾液の減少を食い止める効果が期待できます。
コンドウ歯科で扱っている入れ歯
保険の義歯
床の部分にプラスチックを使用しており、安価な費用で作製できます。厚みがあって違和感が大きいこと、耐久性が低く外れやすいこと、部分入れ歯はバネの部分が目立ってしまうことなどがデメリットとして挙げられます。
金属床義歯
金属を利用することで強度に優れ、破損や変形がしにくい入れ歯です。保険の義歯に比べて3分の1の厚さで違和感が少なく、汚れにくく清潔が保てることもメリットです。
スマートデンチャー
金属のバネがないために自然な見た目を実現した部分入れ歯です。バネの替わりに歯肉の色をした弾力性のある樹脂が歯をくるんでおり、他人から見ると歯肉との見分けがつきにくく、入れ歯が入っているように見えません。